
ZARAが、大阪・心斎橋にメンズストア「ZARA MAN 心斎橋筋」を12月20日(土)にオープンした。今回のオープンは、心斎橋に今秋誕生し、日本初のZacaffèを併設した旗艦店に続くもの。
新店舗では、ブランドの最新イメージを取り入れ、新たな商品ディスプレイエリアと先進的なテクノロジーを導入。特別な家具や独自のレイアウトで構成された“ブティック”スペースがコレクションを引き立て、顧客と商品の関係性をより豊かにする空間を提供している。
「ZARA MAN 心斎橋筋」の空間へのこだわり


新店舗は、ZARAアーキテクチャースタジオによるデザインで、2フロア・約600平方メートルで構成されている。
心斎橋筋に面した店舗は、静かな佇まいで周囲に呼応し、焼杉調の木材を用いたファサード、手作業で仕上げたブラックメタルのロゴ、そしてブランド名をカタカナで記した行燈が、店内で広がる体験へ穏やかに導く仕様だ。
また、焼杉調の質感とガラスのファサードで構成された外観からは、空間を特徴づけるダークウッドの洗練されたパレットを垣間見ることができる。


店内は、ダークウッドの壁面とシームレスなコンクリート床で構成された開放感あふれるエントランスホールからはじまり、スペイン産の石灰岩による彫刻的な階段が2フロアを優雅につなぐ。
インテリアは、再解釈したスヌケ材、明るい漆喰仕上げの壁面、日本のグレーウッドが共存する一連のつながりのある空間として展開し、素材の質感と雰囲気が調和する世界観を生み出している。
また、奥には日本の障子を想起させるスクリーンが繊細な影を落とし、静謐なムードを演出。ヴィンテージのモーターサイクルが都会的なアクセントをもたらしている。


今回のオープンを記念し、ZARAはガリシアと日本を結ぶ特別展示を開催。
ガリシア地方の伝統的な雨よけ用の衣服「コロサ」をアルバロ・レイロ(Álvaro Leiro)氏が再解釈した作品と、濱谷浩氏(1915–1999)の写真作品とが対話を生み、素材と文化の記憶に対する共通の感性を浮かび上がらせる。


また、アルバロ・デ・ラ・ベガ(Álvaro de la Vega)氏の彫刻や、日本のアンティーク家具も展示し、心斎橋の旗艦店から続くクリエイティブなコラボレーションをさらに広げていくとのことだ。


体験の終着点となるのは、「リスニングルーム」。同空間は“素材そのものが音に耳を澄ます”というコンセプトのもと、スペイン人アーティストのルーカス・ムニョス(Lucas Muñoz)氏によるカスタムスピーカーとレコードを通じて、音がストアの物語と調和する感覚を味わえる。
障子に着想を得た吹き抜けの大窓には、微かに揺れる樹々の影が映し出され、まるで空間に残響する音のように静かに漂う。


「ZARA MAN 心斎橋筋」では、様々な体験を提供するために異なるエリアを設け、ブランドならではのラインやコレクションを展開する専用スペースを用意している。

ZARA MANの主要コレクションに加え、「SOSHIOTSUKI X ZARA」、「AARON LEVINE X ZARA」、「CASTELLANO 1920 X ZARA MAN」など、複数のコラボレーションアイテムが並んでいる。
オンラインとオフラインをシームレスに統合
「ZARA MAN 心斎橋筋」は、オンラインとオフラインをシームレスに統合した、新しいショッピング体験を提供している。zara.comやZARAアプリを通じて、あらゆるデバイスからブランドとの新しい関わり方を楽しもう。
店内には、ZARAの統合プラットフォームを活用した最新機能を導入しており、店舗在庫の検索、商品の店内位置の確認、オンライン注文商品の2時間以内の店頭受け取りなど、利便性の高いサービスが利用可能だ。また、バリアフリー対応のカウンターを備えたアシスト型チェックアウトや、返品専用カウンターも設置されている。
ZARAのサステナビリティな取組
ZARAのサステナビリティへのコミットメントに基づき、「ZARA MAN 心斎橋筋」では高度なエネルギー効率システムを採用。空調設備の効率化、LED照明の導入、環境負荷の少ない素材の活用など、さまざまな取組が行われている。
また、店舗はZARAの内部プラットフォーム「Inergy」と連携しており、空調や電力消費を中央管理することで、最適な運用、効率的なシステムの特定、メンテナンス向上、エネルギー需要の削減戦略策定に役立てられているという。
新しくオープンした、メンズストア「ZARA MAN 心斎橋筋」へ足を運んでみては。
■ZARA MAN 心斎橋筋
所在地:大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-3-23 TESTA心斎橋
営業時間:10:30〜22:00
(熊田明日良)